Q:アルカリに傾いていると乳化作用があり、せっかくの下地としてのバリアを壊してしまうと聞いたことがあるのですが?どうなんでしょう。
…………………………………………………………………………………… 御質問いただきましたクリームAHのpH値についてお答えします。 ミナエ化粧品はクリーム類は全てpH7.0の中性で製造されています。 ローション類は全てpH5.5~6.0の弱酸性です。 シャンプーや洗剤などでやたらとここ数年弱酸性という言葉を耳にしますが、ミナエ化粧品は開発当初よりずっとお肌の弱酸性に合わせた化粧品を販売しております。 下地としてのバリアというのが、お肌の防衛膜のことでしたら、アルカリ性ではお肌がバランスを崩すことは考えられます。石鹸洗顔後くらいの少しの間のことでしたらお肌が自分で弱酸性に戻してくれますが、クリーム等がアルカリ性のもので、常に塗布しているような状態であればお肌に何らかの異常がでてきます。バランスを崩すというのは皮膚に常在する菌が働きを失ってしまうことにより雑菌からお肌を守れなくなることが一因となります。 下地としてのバリアが基礎化粧のことで、合成界面活性剤を使用した化粧品であれば酸性でもアルカリ性でも乳化作用はおきますので、お肌に影響がでることが考えられます。 |
アミノ酸配合の化粧品やシャンプーというのは最近あまり耳にしなくなりましたね。一時はよくあありました。まぁビタミン配合と同じで、皮膚や毛髪にいくらアミノ酸やビタミンを塗りつけたところで意味はありません。お肌は排泄器官であり、吸収するところではないからです。最近は酸化防止剤としてビタミンCが使われることがあります。目的は酸化防止剤なのに、合成のビタミンCを入れているのでイメージよく「ビタミンC配合」とある食品は多いもの。まぁビタミンCは合成のものでも天然のものでも分子の形が似ていると聞いたことがありますので、まぁ吸収は良いのかもしれません。
アミノ酸は確かに人体に必須のものですが、最近のように飲料や食品で話題に上るわりに「必須アミノ酸を全て含んでいます!」とかの宣伝文句はあまり聞きません。まぁ世の中にはそういう商品もあるのでしょうが。 |
Q:クリームについてのご質問。
クリームAHとHFクリームは、ともに「肌の保護」のために有効とされていますが、これは、乾燥や水仕事の刺激などから肌を守ってくれるということでしょうか。それとも、合成界面活性剤やタール色素など、皮膚に有害な化学物質メークからも、遮断膜を作って肌を保護してくれるという意味でしょうか。 …………………………………………………………………………………… ミナエのクリーム類における「肌の保護」はおっしゃる通り、乾燥や水仕事その他日々の生活における刺激からの保護の意味です。合成界面活性剤その他の合成品からの保護ではありません。 合成界面活性剤の性質上、そこに水と油がありますと、乳化作用が起きますので、それを止めることは普通できません。タンパク変性も止めることはできないかと思われます。 テーマ:スキンケア&コスメ - ジャンル:ファッション・ブランド |
何かの宣伝で、長い間蓄積したダメージが・・・というのを聞きました。蓄積って毛髪に?
髪の毛って通常1ヶ月で1cmほど伸びますよね。何年も切らない人は確かに伸びるのが止まりますが、今はあまり長い髪は流行ってないのでかなり少ないような気がします。ということは1年で12cm伸びるとして、う~んそれほど長い年月のダメージが蓄積する前に切ってしまうような気がするのは私だけでしょうか。 |
自然の中で生活している動物の唾液には酵素が含まれていないらしいです。人間の唾液には酵素がたっぷり。食事ではしっかりよく噛みましょう、というのはこの酵素と食事をしっかり混ぜて消化器に負担のかかる消化吸収を助ける意味があるわけですが、それは人間のお話。
自然に生きる動物達は酵素を食料そのものから得ます。食べ物にはそれぞれの成分を分解する酵素が最初から含まれています(例えばお肉にはたんぱく質分解酵素や脂肪分解酵素など)。だから唾液になくても食べるだけで酵素はOK。 人間は何故それができないかというと加熱して食べるから。加熱すると含まれる酵素がなくなるので、唾液で補う必要があるわけです。それならば生物(なまもの)ばかり食べればいいというわけでもないですが、酵素の節約の考え方の一助にはなりますかね。あまり加熱しないとこんどは「冷え」につながるのでこれはこれで問題です。 |
私達の体内で作られる酵素には限りがあるらしく、その数から寿命が最長でもほぼ125歳と決まると何かで読んだことがあります。酵素の無駄使いをすればするほど寿命は短くなる、、と。1種類の酵素は1つの働きしかしないことが決まっているようですが、あらゆる酵素に変わることのできる酵素の元をどのように使うかは生活習慣で決まります。
例えば日本人には少ないアルコール分解酵素。お酒をたくさん飲む人は飲まない人よりもアルコール分解酵素がたくさん必要になります。これも無駄使いの1つになるんですかね。お酒に対する考え方で変わりますね。 |
脂肪を分解したり、たんぱく質を分解したりとかの酵素が配合されていて、酵素の力で・・・・というのが一般的。もちろんそれぞれ研究室で実験され、効果のほどは実証済みなんでしょう。だから何らかの効果はあるんでしょう。しかし、しかし、何故かみんな忘れているというか指摘されないところがあります。
それは温度。 酵素には働くために適した温度があります。人体の酵素では人の体温異常の温度が必要です。洗剤などに配合されているものはもちろんそれより低温で働いてくれるのでしょう。しかし場合によっては必要温度より低い場合もあるのでは?でも何度以上でという指示はないように思います。 でも働いているんでしょうね。 |
酵素というのは人体で必要不可欠で、、、と言ってもでは具体的に何をしていてどんなものがあるか、となると詳しく知っている人はそれほどいないかもしれません。
今は便利な世の中でインターネットですぐ言葉を調べることができます。ちなみに検索してみると 「細胞内で作られ、生体内のほとんどの化学反応の触媒の働きをする、たんぱく質を主体とする高分子化合物。特定の反応だけに働く特異性があり、酸化還元酵素・転移酵素・加水分解酵素・脱離酵素・異性化酵素・合成酵素に大別される。酒・味噌・醤油(しょうゆ)などの醸造、食品製造・医薬品などに用いる。エンザイム。エンチーム。」 と出てきました。 今大変売れている本でも個別の酵素のもとになるものについて書いてある本があります。 洗剤の業界では昔から配合されているものでもあります。 この酵素、実際にはどのくらい働いてくれているのでしょうか。 |
あと原料に高級アルコール使用というのもあります。
アルコールが上等なんですね!と単純に言えないのがこの「高級」。 単に炭素(C)が多いだけ。アルコールはアルコールです。 |
さて、合成界面活性剤の棒の部分(脂になじむ部分)に廃油が使われていたものを植物油にしてみました。もちろんこれでも合成界面活性剤が作れます。これで植物原料使用(石油由来原料不使用)ということが可能になります。ではできた合成成分は植物性でしょうか。とても安全でしょうか。ご想像にお任せします。
それよりも私は最初見たときに「硫酸」というのにぎょっとしました。水になじむ部分には過去硫酸がしょっちゅう使われていました。(今でも結構現役ですね)しかしそういう合成界面活性剤が使われている洗剤を使っても手がただれてくることはありません。合成されたものはもう硫酸ではないからです。世の中のほとんどの人が毎日口の中に入れているものの中にも使われていますよね。 だからといって硫酸って安心!と言い切れないのが難しいところです。 ですが、いずれにしても植物性原料の合成洗剤のほうが動物実験で毒性が強かったという結果がでていたのをどこかの本で見たことがあります。何が植物原料なのか、しっかり見極める目が必要ではないでしょうか。 |
これまでに何度かあった質問に、
苛性ソーダを原料の一部とする石鹸は安全なの? というものがありました。 確かに苛性ソーダは劇物ですから薬局に行ってもすぐに簡単に買えるものではありません。しかし、良い石鹸というものはねずみがかじると言われているように、食べても平気(下痢くらいはするかも)なもののようです。苛性ソーダの特性は残っていません。石鹸の原料である苛性ソーダの特性は、石鹸になる過程で失われ、別物になってしまうのです。 さて、合成界面活性剤はその形としてよくマッチ棒のように例えられ、頭の部分は水になじむ原料、棒の部分は脂になじむ原料を結合させたものとされます。元々洗剤として合成界面活性剤が使われていた頃は、廃油(石油由来)と硫酸を結合させて作っていたものが多かったです。 |
確かに着色料の青色○号とか赤色○号とかよりも植物からとった色素を使ってある方が安心して食べることができるような気がします。今でも子供向けのお菓子なんかの表示で見ることができます。普通の食品では見かけなくなりましたね。
このような成分単品(着色料として単品)が天然である、という場合や「~エキス」という天然のものから抽出したものを使っている場合はある程度石油由来のものよりは良い感じがします。ここまでは良いとしましょう。 しかし、化学成分を構成する前の原料が天然のものである、というのは話が全然違うのではないでしょうか。このポイントが現在混同されているのでややこしくなっています。 |
誤解を生みやすいイメージのよさげな無添加として’石油由来原料無添加’というのもありますね。つまりこれまでは石油由来の原料を使っていたものを、植物性のものにかえた、というのが一般的です。香料、着色料などがわかりやすいですね。香りや色を天然のものから抽出して使用する。抽出の方法などにはあえてここでは触れずにいきましょう。こういうもので「天然」と聞けば「=安全」というイメージがつきました。
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新しく開発されたばかりの化学成分というのは安全なのでしょうか。それが安全なものであれば安心して使うことができます。しかし、新しいものには世の中で使用された実績がありません。ということはどんな実害がでるかわからないわけです。(粧原基の中での話です)
そうであれば表示指定成分の方がかえってトラブルが起きた場合の対処法や危険度も世間に知れ渡っているだけよい、という考え方もあります。 いずれにしましても(旧)表示指定成分無添加というのも不明な部分が多いということですね。 |
(旧)表示指定成分無添加という文句で販売されていた商品には、では保存料とかは入っていなかったのでしょうか。原則として脂を使っているものには保存料が入っているとすれば、何かしら入っていたと思われます。
では(旧)表示指定成分に指定されていない保存料は世の中にはないのでしょうか。そんなわけはありません。日々化学成分は開発され続けています。その中で新しい保存料などもあるでしょう。ではそういうものを使っていれば(旧)表示指定成分無添加とうたえたわけです。 |
1.何が無添加なのか
2.どうして無添加なのか の基本に戻って次は「(旧)表示指定成分無添加」で考えてみます。 ご存知のように表示指定成分というのは厚生(労働)省が定めたアレルギー反応なんかを起こしそうな成分102種類のこと。昔はこれを含んでいなければ表示の義務がなかったわけです。当時ここに表示がなければいかにも含んでませんみたいに「~無添加」とかいっぱいありましたね。現在の全成分表示の制度下でも0.1%以下の配合のものは表示義務はありません。つまり入っているのに消費者に見えないものがあった(ある)わけです。 |
合成ポリマーの何が問題かというと、単純にコーティングするので、皮膚呼吸を阻害するということがあります。ゲル化粧品の合成ポリマーは人体のナトリウムに反応すると聞いたことがあります。それでプルプルになると。
ナトリウムの存在しないティッシュにゲル化粧品をつけてみましょう。数分経つと・・・・・、ガサガサになったりするかもしれません。プラスティックですから。 それを皮膚の上にのせるかどうか、はお好みの問題ですね。 |
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