昔に比べ病院・医師は増え、科学は発達し研究も進んでいるはずです。しかし病気の種類・病人ともに増え続けています。これは不思議なことです。そろそろ今の医療の何かがおかしいということに皆が気づいてもいい頃です。
おかしい点はいくつもあります。私が主張したいのは薬の使い方と食事指導です。 アメリカでは薬は同時に4種類しか処方してはならないようですが、日本では薬を出し放題です。あまりに種類が多いので、自分が何の薬を飲んでいるのかさえ把握できないまま飲んでいる方もみえるくらいです。 また食事指導はカロリー計算ばかりで、実際に含まれる栄養素などにはあまり頓着しません。今だに牛乳をすすめるのも困りものです。 |
薬について。
インフルエンザ治療薬タミフルについて毎日のように報道されていますね。異常行動に因果関係があるとかないとか、取りざたされていますが、残念ながら国や製薬会社がすんなり認めるとは思えません。 こういうときは「疑わしきは使わず」が賢明かと思われます。じゃあ薬がないじゃないか、という意見もあるでしょうが、以前は薬がなくてもインフルエンザにかかることがあったわけです。そういうときはどうしたか? 「温かくして寝る」 これが一番です。 今回はタミフルで終わってしまいました。薬についての総論は次回から。 |
食品添加物では合成品かどうかが結構話題になります。着色料が天然原料か合成品かというのはもっともわかりやすいですね。青色○号とか書いてあるといまどき・・・・、と思ってしまいます。
もちろん天然のものが原料だとしても抽出方法などを考えますと、単純に安全ということができないのが残念です。 化粧品でも時々お問い合わせいただくことがあります。「原料は合成品ですか?」と。ミナエの場合は合成界面活性剤によって皮下に浸透する通り道を作らないので、合成品でも天然原料でも厳密に言えば同じなのですが、可能な限り天然原料のものを使っています。 で、ビタミンとかが合成品でもあんまり話題にならないのはどういうわけでしょう。食品に添加されているビタミンはほぼ全て合成品といってもいいですし、健康食品も特別に「天然~」とか書いてなければ合成品です。ビタミンの中には合成品でも自然のものでも化学式が同じものもあるのですが、違うものもあります。化学式が同じでも元が石油系であればあまり嬉しくはありませんね。 |
健康食品が売れています。今やその種類は数え切れず、利用者もうなぎのぼり。景気の悪かった最中でも健康食品のジャンルだけは賑わっていたものです。
私がよく受ける質問に「健康食品はどうなのか?効き目はあるのか?」というものがあります。 そういうときは私はこう答えるようにしています。 「健康食品で症状の緩和・改善を期待できるのは1%の確立だそうです。100種類試して1種類の当たりを見つけるのに運の良い方は10回目だったりするかもしれませんが、運の悪い方だと90回目かもしれません。費用と時間のある方にはお勧めできるかもしれません。ただ、栄養素というのは単独で働くものではなくそれぞれの成分が補い合ってはじめて働いてくれるものです。何か1種類のものだけ摂取してもあまり期待はできないように思います」 自然界から得られる食品には栄養成分が単一で含まれているということはありえません。それぞれの栄養素が複合的に働けるようにうまいバランスで含まれています。全体食が勧められる所以です。 |
色々安くするために工夫する。その工夫にはやりすぎの面があり消費者に知られてはそっぽを向かれてしまう・・・。メーカーにもそれくらいの認識はあるようです。ではどうするか。
加工食品の原料に使われている食品添加物を表示しなくてもよいことになっているので、添加物まみれの安い原料を使う、とか。 保存料と書くと格好が悪いので、保存料の役割も果たすほかの添加物を使うとか。(発色剤にはアメリカでは保存料と書かなければならないものが日本では書かなくて良いものがあります) ビタミンCが添加されている場合ほとんどが酸化防止剤として入っているのですが、酸化防止剤としてのビタミンCと書くと嫌がられるので、単に「ビタミンC入り」としてイメージアップに努めるとか。 まだまだあると思いますが・・・。 |
食品供給側がコストのために考えることに「ロスをなくす(少なくする)」ということがあります。ロスをなくすということは製造途中(もしくは栽培、飼育の最中)に出荷できないものを作らないこと、賞味期限を長くし返品を減らすことなどがあります。
機械で製造する加工食品の場合のロス率というのはそれほど大きいものにはなりえませんが、自然相手の農業や牛・豚・鶏・魚などの生き物はそうはいきません。よく言われる農薬、抗生物質、抗菌剤ほかの出番になります。 また農産物の海外からの輸送には日本での認可が下りていない農薬もガンガン使われます。 不二家の不祥事が発覚したように賞味期限の切れた卵を使ったりするのもなるべく原料のロスをなくそうとしたことの具体例で、あの事件も氷山の一角にすぎないのでしょうね。 |
(加工)食品の原料以外にかかる費用はこんなときに困ります。
卸売り値として100円で納めている商品があったとします。ある日量販店から何らかの設備(例えば異物検出機とします)を入れなさいと話があり設備する→ この新しい設備費用はこれまでの原価に上乗せしないと困るので卸売り値を105円にして欲しいと量販店に見積もりを出す→ 「値上げはダメ、値上げするなら他の業者から仕入れる」という返事→ 設備したのに仕事を失っては話にならないので従来価格で納入するしかない→ 原料の価格を抑える必要が出てくる→ 食品添加物を使ったり、粗悪な原料を使ったり、となる。 これは一例ですが、現実にこういう場面はしょっちゅうです。 |
他には製造現場の変遷もあります。
食品加工の機械化に伴い、金属片やボルトなどが商品に混入するトラブルを避けるための金属探知機、これが100万円前後~。金属でない異物検出器はもっとします。 昔はスーパーで「カシャカシャ」とよく見たハンドラベラー。あれは値段を貼るためでしたが、よく使われるのは賞味期限のシールを貼るためです。しかしシールを貼りかえて賞味期限のごまかしなどの事件が発覚してからはスーパーなどではシールによる賞味期限を禁止する傾向にあります。この賞味期限を入れるのにまたまたなんらかの機械のお世話になることに。流れ作業の加工工場での今の主流は100万円弱~300万円くらいのプリンター。 衛生管理のための設備もありますし、あげるとキリがありません。 食品には食品原料の原価以外にこういったことが原価になってきます。 これらがなければスーパーなど量販店などとの取引などはほとんど望めません。 |
私達の元に届くまでに純粋な原価以外にかかっている費用があります。わかりやすいのは宣伝広告費。テレビや新聞・雑誌・インターネット他の広告がそうですね。化粧品の業界では大手化粧品メーカーは年間数百億円かかるといわれています。
また、カタログ販売の場合の写真掲載料という名目の費用もあります。お中元や御歳暮、お祝いのお返しなどカタログに写真を載せてもらうのに、私の知る限りでは高いところで1点につき9万円、3~5万円というところが多いようです。写真掲載料を取らないカタログ販売業者もあります。 大手スーパーに販売を検討してもらうのに、製造加工工場の衛生検査があります。検討してもらうだけですので、取引が始まるかどうかも不明の段階ですが、工場を見に来て、その辺の菌をチェックするため取りにくるのですが、後日タクシー代がボンと数万円請求される場合があるようです。 量販店のバイヤーになるとお中元・お歳暮がわんさと自宅に届くらしいです。 いわゆる前回書いた「製造業者・卸売り業者は量販店(スーパーなど)に扱ってもらう」ためには私達の目に触れないこういった費用がまだまだ隠れています。 |
食品業界に限ったことではありませんが、あまりに消費者の知らないうちになんだかいろんな安全そうではないものを使われてしまっています。
このようなことになってしまったのは ・製造業者・卸売り業者は量販店(スーパーなど)にたくさん扱って欲しい ・小売業者は消費者にたくさん買って欲しい ・(大方の)消費者は安いものが好き という構図が存在するからです。 製造業者は量販店に扱ってもらうためには ・賞味期限を長くすること ・販売の際消費者によく見えるようにすること ・安いこと ・他に量販店のバイヤーに対するアピール力があること の必要があります。 |
映画でもありましたね、ファーストフードを食べ続けると健康体の人がどうなるのか、というのが。もちろんその結果は惨憺たるものだったわけですが。
昨今ファーストフードの広告を禁止すべきだという議論がドイツやマレーシアではなされているそうで、国ぐるみでその不健康さを指摘されるようにもなってきています。諸外国では危険性を指摘されているトランス脂肪酸や電磁波でも日本ではメーカーは必死に安全性をアピールし、厚生労働省も特に動くわけでもありません。ファーストフードについても同じでしょうね。 自主的に食べたいと主張するわけでもない子供にまず食べさせるのは大人です。食べさせる人がファーストフードについて十分な知識を持った上で子供に与えているとしたらそれはそれで問題ですが、知識なしに与えているのであればまずどんなものかを知るべきだと思います。子供にとって一生の問題になります。子供の頃から食べ続けていれば大人になってからも食べ続けるでしょうから。 |
牛乳が人に必要ないということが最近広く知られるようになってはきていますが、それでも牛乳は体によいという宣伝はやむことはありませんね。牛乳を飲めば体が大きくなるという神話も今は昔。私の身長は178cmありますが、小学校の給食が終わってからほとんど牛乳のお世話になったことはありません。(カステラを食べるときは牛乳がおいしいのでそのときくらいです)
書籍などもたくさん出てきていますので、牛乳がなぜ人(特に日本人)に不要なのかはあえてここでは書く必要もないと思います。 これまでは無理やり給食で飲ませたり、宣伝をガンガンして消費者を作っていたのですが、だんだん無理が生じてきていますね。 私は牛乳を飲むとお腹の調子が悪くなってしまうし、おいしくないので飲みたくないのですが、そういう人は私だけではないと思います。学校給食でのご飯に牛乳というごり押しもそのうちなくなるのではないでしょうか。牛乳不要論が目立ってきていることも合わせてこれからはますます牛乳の消費が減少してくると思われます。 アメリカでは牛乳(や肉食)が体に良くないとされていますが、たくさん牛を飼っている手前どこかに消費してもらう必要があります。牛の飼料もたくさん使ってもらわないと、アメリカの農業もピンチに。というわけで日本は牛肉や飼料を輸入することになっています。 特に牛乳が好きで好きでたまらない、という人は飲んでいただいてもよいと思います。しかし大きくなるから、カルシウム補給になどなどの理由で飲んだり、また子供に飲ませたりするのは早くなくなって欲しいと思います。 |
健康に留意している人で今だに食塩を使用している人はさすがにいないと思います。何が本物の塩といえるのか、ということはここではおいておくとして、世間でいう「減塩」には本当の塩は含まれないことをご存知の方は少ないかもしれません。
もちろん腎機能が低下しているなどの事情のある方には食塩でなくてもとりすぎは害になります。 とりすぎると高血圧になる、などの言葉の使われ方をする場合にはほとんど問題にする必要はないと思われます。 どんなものでもあまりに純度の高いものを大量に摂取すると害になります。それは塩化ナトリウムに限ったことではありません。 ナトリウム以外のミネラルをバランスよく含んでいる自然の塩であれば体には負担になりません。また体は血中塩分濃度を調節してくれるので、塩辛いものを食べるとのどが渇くように、うまくできているものです。 第一「減塩」が健康のキーワードになって以来、どれほどの減塩商品が使われるようになったでしょう。しかし、高血圧患者数はちっとも減りません。かえって増えています。 そろそろこの不思議に誰か回答を出して欲しいものです。 |
骨を抜いてある魚がありますよね。子供が食べるのにはとても便利です。骨を抜く作業は手作業で行うのだから大変です。すばらしいアイデアのように思われますが、あの魚って開いたあとくっついてますよね。それって変じゃないですか?開いたはずなのに・・・。
そうそれも食品添加物のなせるわざ。くっつけてあるそうです。つまりここでも私たちは不要な食品添加物を食べさせられてしまっているわけです。 骨も食べることができる魚は骨ごと食べたいものです。 |
「煮干はコレステロールが増えるのでよくない」
とお医者さんから言われてショックを受けている方がみえました。私も初耳だったので根拠を尋ねましたが、そこまでの説明はなかったようです。味噌汁のダシに煮干を使っていた方だったので、これから使うかどうか悩んでしまった、とのことでした。 煮干が本当にコレステロールが増えることにつながるかどうかは私は疑ってしまいます。私はコレステロール予防に卵を控えるというのにも眉唾で聞いているくらいですから。というのも卵の黄身はコレステロールを増やしてしまうようですが、白身にはコレステロールを抑制する成分が含まれているからです。 私達が日常食事として食べているものは実にバランスがよくなっており、野菜にせよ、肉にせよその単品全体でバランスがとれるようになっています。魚であれば理想は皮から骨まで食べることができれば最良です。頭からしっぽまで。肉の骨を食べるのは無理ですが・・・。 |
今話題のタミフルもインフルエンザに効果がある薬はタミフルしかないが、異常行動をとってしまうようなら嫌だというと飲ませるのか飲ませないのか難しいところです。
とりあえず食事についてはタミフルほど深刻にとらえずに、まずできることからはじめてみて少しずつできることを増やしていけばよいと思います。 ということで今度は魚です。 魚の脂については前述したとおりですが、脂そのものはそれほど必要なものでもありません。 最近魚について問題とされているのは重金属の問題です。環境ホルモンが騒がれたときも話題によくのぼっていましたが、魚には重金属や環境ホルモンが残ってしまっています。特に食物連鎖の上位にいる魚には多くなっていますので、食べるなら小魚がお勧めです。 |
| ホーム |
|