症状があるのに検査結果がはっきりせず、病名が確定しないまたは「自律神経失調症」だとか「うつ」などのアバウトな病名をつけられてしまう。そして効くのか効かないのかよくわからない薬を処方されておしまい・・・。案外こういうことがよくあるのです。
存在する症状がかなり強烈なものであればあるほどこのようなアバウトな診断には納得がいかないものです。 しかし、後で患部の状態についての説明がつき、病名がつく場合があります。花粉症なども昔はただの鼻炎に分類されていたものです。 脳脊髄液減少症という病気をご存知でしょうか。 天気の悪い日(やその前日)になると首が痛む、というムチ打ちの代表的な症状やひどい頭痛。このようなものは脳脊髄液が減少していることが関連しているとされるようになってきています。 この病気の症状は幅広く、全身に及びます。 事故や転倒などの物理的な外部からの衝撃により脊椎を覆っているくも膜が破れてしまって髄液が漏れ出してしまうことからこのような症状が起きるとされています。 治療方法として効果が高いものがあまりないので、病名がはっきりしてもあまり意味がないかもしれませんが、不定愁訴がありこれまではっきりした病名診断がなされていなかった方は一度この病気を疑ってみるのもいいかもしれません。 |
先日の私の検査結果もそうでしたが、検査結果では病名が判然としない場合があります。そういうときはしばらく様子を見てください」と言われ、経過観察ということになります。
経過観察というのは聞こえがよいですが、簡単に言うとはっきりと病気になったらまた来てね、ということです。 私は病院が嫌いなので、できるだけ病院には行きたくありません。先日行ったのも5年ぶりくらいの病院&検査だったような気がします。(前回行った記憶がおぼろげで。歯医者は結構行きます。嫌いですが虫歯になりやすいので・・・) ずいぶん前に10年以上ほうっておいた気になる症状を診てもらうのに病院に行ったときも「経過観察」といわれました。 勇気を持って(?)病院に行っても症状そのまま原因不明で病気になったらまた来て下さい、ではラッキーなのかどうかもよくわかりません。 西洋医学では病気でない一歩手前の状態「未病」であるときに対処する手段がありませんのでこういうことになるのですが、患者と病院の間の信頼関係構築には結びつきそうもありません。 |
昔テレビのドラマ(か実話を元にしたドキュメント)でこんなのがあったように思います。
夜腹痛を訴える女の子をある医師が盲腸と診断し盲腸の除去をしたが、実は腸ねん転という腸がねじれている病気で翌朝には死亡してしまった、というドラマです。 正しい診断ができていればその女の子が助かったのかどうかはわかりませんが、明らかな誤診です。 そして誤診はテレビの中の出来事だけでは済まないのが現実です。 以前夜母の右顔面が急に腫れて(むくんで)きて近くの総合病院に入院となりましたが、その際も原因不明と診断され、私ども家族は不安な思いをしたものでした。 検査機器による検査で原因がはっきりしないと原因不明とされることが非常に多いですが、検査方法の選択・検査結果の見方などお医者さんの実力が問われる場面が多いこともまた事実です。 |
私のリンパ球の割合は32.7%でまあまあでした。
35%前後であればよいバランスといえるようです。 問題は大きくこのバランスが崩れている場合です。 私がこれまで見た方で一番極端だったのは低い人で8%、高い人で74%でした。もちろんそれぞれご病気の方です。 別な人で同じく8%という数値を見たことがありますが、この方は薬大好きな人でした。 普段から強烈なストレスを受け続けているとこの数値は下がり続け、免疫力が低下します。薬は血管を収縮させたりして交感神経を刺激するものがほとんどですので交感神経優位になりリンパ球が減少することにつながります。 逆に普段ストレスを感じることが少ない生活(メリハリのない生活、ラクしすぎ、問題から逃げたりとか)をしていると副交感神経優位になりすぎてリンパ球が増大します。このような人はいざというとき強烈にストレスを受けることによって心療内科系の病気になることが多いです。ストレスを対処する方法を普段から学んでいないため強烈なストレスにさらされることに耐えられないので、病気になることによってストレスから逃げようとします。これがうつ病などの実態ではないかと私は思っています。(といっている私がうつ病にならないとは限らないのですが) また、うつ病の薬を飲んでいると小脳の機能に問題が起こるケースが多いように思います。パーキンソンや脊髄小脳変性症になったり、体が動かしにくいようになるような気がします。 |
先日の検査で血液検査があったので、前々から知りたいと思っていたリンパ球の割合の項目を追加してもらいました。
白血球におけるリンパ球の割合は自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを知る目安になり、そのバランスは健康に深く関わっているという、今や超有名になった安保徹氏の著書はどこの書店でも見かけることができます。 強いストレスにさらされ続けたりするとリンパ球が減少し、特にストレスのない(またはストレスを避ける習慣をもつ)生活を続けるとリンパ球が増大するようです。子供のうちはリンパ球が多めで、アレルギーが多いことにも関係しています。 少し前に書いた携帯機器によるメリハリのなさもそうですが、人間楽しすぎる(らくしすぎる)と自律神経のバランスが崩れると思われます。 自分の自律神経のバランスが正常かどうか知りたかったので検査項目に追加してもらいました。 |
先日の検査の結果はとりあえず異常なしでした。
朝から飲食せずに超音波を再度受けてきましたが、胆嚢に石も腫瘍もない、とのことで結局違和感はなんだったのか不明のままになってしまいました。 こういうときはお医者さんは「とりあえず様子見て」。 西洋医学でははっきりとした原因が検査で見つからない以上どんな症状があってもお手上げです。 ではこの違和感(存在感)は?と聞くと「気のせい」「ひねって痛いんだよ」でひねった覚えもなく、痛いわけでもないというこちらの話とは違う解釈による結論で終わってしまいました。 まぁいいんですけど。期待していたわけでもないんで。 とりあえず気のせいということにして忘れるように努力してみます。 |
以前読んだお医者さんの本の中に病院(またはお医者さん)の紹介について触れているものがありました。
その中では「先生は(著者のお医者さんのこと)お医者さんだから何か病気になったときでもお医者さん仲間の腕前のことがわかるし、紹介してもらうこともできていいですね」みたいなことを言われることがあるというくだりがあります(こんな内容だったと記憶しています)。 しかし、手術の腕前は実際に手術に立ち会ってみないとわからないとのことで、それ以外には術後の傷跡などを見て判断するしかないと言います。(このときは乳がんの手術について記述がありました) また、知人のお医者さんからの紹介だとしても、本当に信頼できるかどう疑問だし、一旦紹介されてしまうと断るのも角が立つので困る、と書いてあったように思います。 なるほどお医者さん同士でも難しいものなんだなぁと思ったことを憶えています。 |
普段健康なとき「どの病院がいい」とか「あのお医者さんが腕がいい」などということを全然考えることはありません。自分ないし家族が病気になったとき、さてどの病院を選択すればよいのか。
こんなとき人の紹介というのを当てにする場合があります。 ある病気の専門病院であったり、手術の腕前がよいことがはっきりわかっているお医者さんがいたりする病院を紹介してもらうのは大変助かるものです。 しかし「自分(もしくは家族)があそこの病院で同じような治療してもらってよかったよ~」という紹介もあります。 こういうときはどうなのでしょうか。 知人に整形系の手術のため自宅からすぐのところにある総合病院ではなく、紹介で車で一時間ちょっと離れた総合病院を選択した方がおられました。結果手術は失敗で後遺症が残ってしまい前より悪くなってしまったようです。 もちろんこれは結果論に過ぎません。病院の紹介を受けることがいけないといっているわけではありません。ただ我々素人は病院を見定める目を持たないため、自分で選ぶのも紹介してもらった病院に決めるのも運試しの要素が0にはならないというだけです。 日本では医師免許を持っていれば○○科という専門っぽい名称をつけるのは自由です(歯医者除く)。総合病院にしても○○治療を得意としています、というところもあるでしょうが本当のところは不明です。 |
どのような病気にしてもどのような医師に担当してもらうかは重大問題です。お医者さんとしての経験・知識・技量に加えて人間性も大事だと思うのですが、それらを全て持ち合わせているというのはかなり難しいと思われます。まぁお医者さんに限らずどのような仕事でも同じことが言えるでしょうが。
ガンなどの治療方法がいくつかあり、重大な病気の場合には特に慎重になる必要があります。 基本的に外科に行って放射線治療を勧められることはないでしょうし、 その逆もまたしかりです。それぞれのガンに応じてどの治療が適しているかはある程度基準のようなものがあるのでしょうが、自分の専門分野での治療を勧めやすくなってしまうのは仕方がないのかもしれません。 外科医は手術がなくなれば仕事がなくなってしまうし、放射線医はもっとその治療をメジャーにしたいと思っているかもしれません。 公平に治療方法を勧めてくれるお医者さんもみえるに違いありませんが、どの方がそうなのかもわかりません。 セカンドオピニオンが推奨される所以です。 |
ブログで書いてる検査に昨日行ってきました。
といっても簡単なものばかりですが。 右わき腹の肋骨の下あたりに先日から違和感(存在感)があって気持ち悪かったので、軽くジャブ程度に近くの内科医へ行ってきました。 場所的には肝臓・胆嚢・胃の出口・十二指腸くらいかなと思っていましたが、肺・肝臓・胆嚢のチェックをしてもらいました。(でも肺の下部は背中側でおなか側には肺はないと思うんだけど・・・という意見は賢明にも引っ込めておきました。お医者さんはプライド高いですから) レントゲン(肺)、超音波(胆嚢)、血液検査(肝臓)ということだったので血液検査にヘモグロビンa1cとか血液像の検査項目を加えてもらいました。ヘモグロビンa1cと言ったもんだから、尿検査まで加えられてしまいました。食後だと胆嚢が収縮してあまり映らないから朝食抜いてまた来てね、といいつつ何故今日検査する?と思いつつお腹をグリグリされてしまいました。 また土曜日に超音波検査です。 |
さて次に症状の原因をはっきりさせる(もしくは定期健診など)ために受ける検査のときにも運試しです。
もちろんその検査がその病状を検査するのに妥当なものかどうかというのはもちろんですが、検査をする医師の技量が一番心配ですよね。 昨今は内視鏡で検査しつつ簡単なものであればポリープなどを取ってしまうことも同時に行われます。あまり発表されませんが、内視鏡検査で食道や胃に穴をあけるという事故はちょこちょこ起きているようです。 誰しもベテランになるまでには新人の時期を通り越さなければならないわけで、ドキドキしながら内視鏡を・・・というのは仕方がありません。ただ出来るならば自分が検査を受けるときにはベテランの腕の確かな医師にお任せしたいと誰もが思うところでしょう。 |
何か体の調子がおかしい、痛みや違和感がある、というとき私達は病院へ行きます。近くのかかりつけの病院(もしくは総合病院)へ行く、もしくは定期健診で何かに引っかかったりして病院にかかる場合もあります。
どうみても風邪だろうというときにでも総合病院へ行く人もいます。 昨今、まずどのような症状でも個人病院へ患者の足を向かわせるように というのが厚生労働省の指針のようです。(交通事故、突発的な発作など緊急な場合を除く) どこかの紹介でなく初診を総合病院へ行くと上乗せして費用が発生するケースもあるようです。(私の聞いた話だと1000~1500円くらい) しかし、近場の個人病院では何だか心配なような気もしてしまいます。どんな(内科的な)症状を持ち込んでも「血圧」「血圧」と高血圧の問題にしてしまい、降圧剤を処方する病院もあります。 かといっていくつか例を出したように総合病院なら安心かというと実はそうでもありません。 セカンドオピニオンがもてはやされ、厚生労働省も各病院に紹介状を求められたら必ず書くように指導している様子です。しかし、初診にいくつもいくつも病院を回るのは大変です。ましてや自宅の近くの病院で優秀なところがないかもしれません。 どの病院を選択するのか、まず運試しの第一歩です。 |
また、別な方がセキが止まらないので病院を転々とした結果ある総合病院で肺気腫であるとの診断を受けました。肺気腫は西洋医学では治らない病気とされており、その際にも「治りますか?」と質問したところ「治らない」と言われたそうです。いくつかの薬を処方されしばらく服用していました。
【肺気腫】とは肺の中を走る毛細血管が酸素を効率よく血液中に取り込むためにブドウの房のようになっているところがつぶれてしまっている病気。表面積が狭くなるため、血液中の酸素濃度が薄くなり、階段を登ったりするだけで呼吸が荒くなる。重くなると酸素のチューブを鼻にかけ、酸素のボンベを持ち歩く。 3週間ほどたってセキが止まったので、薬を飲み続けるのかどうかを聞きにいったところ、「セキがとまったのなら肺気腫治ったね」と言われたそうです。肺気腫は治らないはずだったのでは? 簡単にいうと誤診ですね。 何が本当なのか疑われます。 (地域がん診療連携拠点病院に指定されている 病床数500床 の総合病院にて) |
胆管ガンが見つかった患者さんのことです。多少転移があり手術が困難であると診断されました。(568床総合病院にて)
患者さんの家族が違う病院を探したところ、別の病院では手術をすることになり、大手術が行われました。 その後3年たってその患者さんは元気に過ごしておられる様子です。肝臓・すい臓の一部・胆嚢を切除する大手術でした。全てのガンを取り除けたわけではありませんが、結果としては良かったようです。 |
病気になったら運次第よりも運まかせの方がしっくりくるのでこれからしばらくこれで。
先日書いた病気治療において運を天にまかせるとはどういうことなのかはこれからつらつらと書いていきますので、追々ご理解いただけることかと思います。 まずは私が知って歯がゆいなぁと思ったいくつかのことを。 全身にガンの転移している患者さんのお腹が張ってきました。通常腹水を疑うのですが、ある病院で検査しても腹水ではなく、原因不明とされました。 しかし、この症状を別な末期がん患者をたくさん診ている医師に伝えたところ腹膜に転移(ないし再発)があるため腫れてきているとのことでした。その方の話によれば末期ではよくある症状の1つだったようです。 確かにその原因不明とした病院でその診断ができたとしても手を施す手段は残り少なく、回復できたとは思えません。しかし、その病院で処置できなければ転院してから何らかの処置を施すなど、何かはできたはずです。 診断のできる病院(医師)とできない病院。そこには明らかな知識・経験の差があることは間違いありません。 しかしその病院は地域では頼りにされている地域がん診療連携拠点病院に指定されている 病床数440床の総合病院なのです。 |
| ホーム |
|