素晴らしい効果を発揮するダイエットサプリメントを飲み始めたとして、さてこのサプリメントはいつまで続ければ良いのでしょう。
何もしなくても飲むだけで痩せる、というものであれば、飲むのを止めてしまえばその効果を享受することはできないのは当然だと思います。飲み始めて、効果があった(痩せた)場合誰でもまた太りたくはありません。であればずっと飲み続けることになるのが普通ですね。販売側としてはそのようなリピーターが一番歓迎すべきお客様なわけですから、ありがたい話です。 しかし、飲み続けることには様々な問題点もあるかと思います。まず金銭的な問題があります、また前回まで書いていた「腸の吸収しやすさ→機能低下」や「体の産生能力低下」の問題もあります。 金銭的な問題は財布や口座を眺めていればはっきりしますが、体の中のことはすぐにはわかりません。また何らかの症状が出てきてもそれをサプリメントの問題として捉えることは難しいでしょう。 自然界に存在するものはこれまでの歴史によってわかっていることも多いですが、自然界に存在しない新しいものは常に人体実験的なところがあると考えておいたほうが良いと思います。 |
ダイエットサプリメントに限ったことではありませんが、外部から楽に吸収できる成分が入ってくるようになると私達の体はそのことに依存し楽をしたがる、という問題があります。
私達の体で合成されたり、再生されている成分はたくさんあります。各種ホルモンはもちろん、有名なのはコレステロールやアミノ酸もそうです。(アミノ酸には合成できるものとできないものがあります) お肌に役立つ成分や肝臓で必要とされる成分をサプリメントで摂取しよう!というのがありますが、外部から入ってくることで私達の体はその産生機能が低下することが懸念されます。ましてや加齢とともに産生能力が落ちる成分についてはサプリメントを摂取することで、産生能力停止の時期が本来の時期よりも早まってしまうことすら考えられます。 基本的に楽できることは誰だって楽をしたいですよね。私達の体も同じです。 |
このあいだは別な商品で1ヶ月に12kgというのもラジオで宣伝していました。
さて、夢のような結果をもたらしてくれるダイエットサプリメントに何の弊害もないのでしたらどんどん使いたいものです(必要がある人が必要なときに)。 しかし、好きなように食べて運動しなければ太っていくのが自然ですから、これらダイエットサプリメントが(額面どおりの効果があるのならば)自然の法則に反していることは間違いなさそうです。自然の法則に反していれば自然界の存在である私達人間には何らかの弊害があるはず、と考えるのは無理のない考え方だと思いますがいかがでしょう。 思いつく点はいくつかありますが、まず現代病としてますます増えているアレルギー疾患の増加に一役買うのではないだろうかと心配してしまいます。 少し前に盛んに宣伝を耳にしたアミノ酸飲料をはじめとした清涼飲料水とか、牛乳(日本人に珍しく消化酵素を持っているとして)などは腸がその栄養素を簡単に吸収できすぎてしまうことに問題がある場合があるようです。 成人してからも乳(この場合牛乳とかのこと)を飲んでいるのは人間だけです。他の動物は飲みません。乳というのは生まれたてでまだ腸の能力が未発達の赤ちゃんが栄養を吸収しやすいように飲むものです。だから自然界の動物達は食べものから栄養を吸収できるようになればもう乳は飲みません。 しかし、人間は牛乳や栄養素をダイレクトに取り入れることができる飲料を飲みます。吸収しやすく腸が楽できるので、腸の機能が衰えてくることがあります。腸のバリア機能低下によりアレルギーが発症するという考え方があります。 本来消化して吸収されるべき栄養がダイレクトに吸収されてしまうということは、サプリメントの問題点ではないかと思います。 |
車に乗ってラジオを聞いていると、すごいサプリメントがいく種類も販売されているようですね。人によってはその日に3kgとか1週間で6kgも体重が落ちる場合もあるとか。
本当にそれだけ体重が落ちるのかどうかは不明ですが、本当に落ちるとして、そのサプリメントに問題はないんでしょうか。 サプリメントなので、あくまで栄養補助食品に過ぎません。聞いていると食べたいだけ食べて、それを飲むとOKという感じ。飲食した糖分や脂肪を分解するもの、肝機能をアップさせるものが多いようです。まさにダイエットしたい人には夢のような話です。 その宣伝は薬事法に抵触すると思われるので、誰かが保健所とかに申告すれば指導が入るでしょうね。 ちょっと考えるだけで問題点が6~7個くらい出てきたので、次回からぼつぼつ考えていきたいと思います。 |
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